抗酸化活性作用
活性酸素は癌や生活習慣病を引き起こす原因といわれていますが、梅干しに含まれる梅リグナンには酸化反応を抑制する作用があり、細胞や組織が酸化するのを防ぎます。
活性酸素は、酸化力の強い酸素のことです。生命活動に欠かせない酸素ですが、活性酸素には強い毒性作用があり、生活習慣病や老化現象、癌などに関連があることがわかってきました。
酸素を利用してエネルギーを得ている生物は、体内に活性酸素の防御システムを備えているのですが、この機能が弱ると防御システムと活性酸素のバランスが崩れ“酸化ストレス”と呼ばれる病的な状態に陥ってしまいます。
植物の中には、この酸化ストレスを防御する物質が多く含まれています。お茶やタマネギ、リンゴなどに多く含まれている梅リグナンは、最も良く知られている植物性の抗酸化物質ですが、この梅リグナンには、抗酸化活性作用の他、抗癌、抗菌などの作用があります。
我々は、梅の中に酸化ストレスを強く抑制する物質が含まれていることを見いだし、梅が動脈硬化、発癌などさまざまな疾患の原因として考えられている酸化ストレスを抑制する“化学予防”植物性食品としての可能性を見い出しました。