糖尿病予防
梅の糖尿病予防効果に関する特許を取得
2008/02発表
梅の中には、血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素(α-グルコシダーゼ)の働きを効果的に阻害する成分が含まれていることを見いだしました。この研究成果についても、特許を取得しました。
(特許番号:第4403457号)
糖尿病治療で用いられる口径投与剤に「α-グルコシダーゼ阻害剤」という薬があります。α-グルコシダーゼは、小腸で糖質を吸収する酵素です。この活性を阻害して糖質の消化吸収を遅らせ、食後の血糖値上昇を抑えます。
マウスを使った動物実験などで、梅のα-グルコシダーゼ阻害試験を行った結果、活性作用が見られました。そこで、α-グルコシダーゼ阻害活性物質を明らかにするため、さらなる試験を行った結果、トリテルペンの一種であるオレアノール酸(oleanolic acid) を活性物質として単離しました。
この研究により、梅の糖尿病予防効果が解明され、「α-グルコシダーゼ阻害剤」として特許を取得することができました。